ワルシャワのワイン試飲イベントに日本酒蔵元4社が出展

(ポーランド、日本)

ワルシャワ発

2024年11月25日

ワイン試飲イベント「ワルシャワ・ワイン・エクスペリエンス(Warsaw Wine Experience外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が111718日、ポーランドのワルシャワで開催された。同イベントは、ビジネス機会の創出、ワイン産出国や地域のプロモーション、教育、ブランドの知名度向上やポジショニングといった市場ニーズに応えることを目的としている。同イベントのウェブサイトによると、今回は120社が出展し、2日間で約1,000人の来場者を見込んでいた。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

日本からは、ワインと同じ醸造酒である日本酒の蔵元4社(明石酒類醸造、岩村醸造、加茂川酒造、清水清三郎商店)が出展した。4社は、日本酒造組合中央会が主催するポーランド日本酒ミッションの参加企業としてポーランドを訪れた。同会の代表者によると、ミッション団は後日、ポーランド北部の港町グダニスクを訪れ、日本酒に関するレクチャーを行った。

岩村醸造の渡會充晃代表取締役社長は「中・東欧諸国の中でも、とりわけポーランドは経済成長が目立ち、大きなポテンシャルを感じる」と述べた。また、「ただ日本酒を流通させればよいというわけではなく、消費者に日本酒への知識を深めてもらうことも非常に重要だ。12月に予定されている日本の『伝統的酒造り』のユネスコ無形文化遺産への登録を契機に、海外における日本酒の知名度がさらに高まることを期待する」と強調した。

写真 日本酒展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

日本酒展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

ポーランドのソムリエ協会関係者によれば、ポーランドでは以前に比べて流通しているワインの種類が増え、産地や生産者といったワインの背景情報を重要視する風潮も強くなっている。日本酒展示ブースでは、出展者による解説に耳を傾ける来場者の姿が多くみられた。

(金杉知紀)

(ポーランド、日本)

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