エルシーシ大統領、トランプ氏勝利を祝福
(エジプト、米国)
カイロ発
2024年11月12日
エジプトの国家情報サービス(SIS)は11月6日正午(米東部時間同日午前5時)、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領がドナルド・トランプ前大統領の米大統領選勝利を祝福するメッセージを掲載した。同日夕にはエルシーシ大統領はトランプ氏と電話会談を行い、勝利を祝福した。
エルシーシ大統領は、米国のオバマ政権時は1度もホワイトハウスに招かれなかったのに対し、トランプ氏とは8年前の2016年9月、米国大統領選キャンペーン期間中、ニューヨークの国連総会に出席した機会に初めて会談して以来、たびたび顔を合わせている。1期目のトランプ政権時の2017年4月にエルシーシ大統領は初めて、エジプトの大統領としては8年ぶりにホワイトハウスに招かれた。
さらに、2017年5月にサウジアラビアのリヤドで開催されたアラブイスラム米国サミットで会談、同年9月に第72回国連総会で会談、2018年9月の第73回国連総会で5回目の会談を果たした。2019年4月にはホワイトハウスへ2回目の訪問を果たした。
一方、エルシーシ大統領とジョー・バイデン米大統領との公式な会談は、2022年7月にエジプト・米国の外交100周年を記念したサウジアラビア・ジッダでの会談が初めてだった。以降、2022年11月にエジプト・シャルムエルシェイクで開催された国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)、翌12月にワシントンで開催された米国アフリカリーダーズサミット(2022年11月29日記事参照)で実現しただけで、ホワイトハウスでの会談は実現しなかった。
在エジプトの米国商工会議所によると、1期目のトランプ政権下の2018会計年度以降、2021年度まで、毎年総額14億ドルを上回る米国からエジプトへの対外資金援助のうち13億ドルが米国製軍事装備品を購入する対外軍事資金(FMF, Foreign Military Financing)から拠出された。
(西澤成世)
(エジプト、米国)
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