大連金州湾国際空港のターミナルビルが建設開始
(中国)
大連発
2024年10月23日
中国の大連市で10月12日、新空港の金州湾国際空港のターミナルビルが正式に建設を開始した。立地は渤海の金州湾東部海域にあり、陸地面積は20平方キロメートルとなる。新空港は2003年に用地選定の検討を開始。2009年に現在の選定用地が提案され、2022年末に新空港プロジェクトの建設が国に許可された。正式な新空港名は「大連金州湾国際空港」だ。
同プロジェクトの投資総額は509億3,100万元(約1兆695億5,100万円、1元=約21円)で、2期に分けて建設する。第1期はターミナルビル(50万平方メートル)と2本の長距離平行滑走路などを建設し、年間旅客数4,300万人、貨物取扱量55万トン、33万便の発着需要を満たすことを目指す。第2期では、ターミナルビルを拡張(40万平方メートル増築)、2本の滑走路を新設し、年間旅客数8,000万人、貨物取扱量150万トン、54万回の発着回数の需要を満たす予定。地下鉄(1号線と5号線)などの乗り入れも計画している。
同プロジェクトは、中国初の人工島の海上空港となっており、国家第14次5カ年規画の重要プロジェクトにもなっている。大連市政府の2024年6月中旬の発表によると、総面積の76%を占める15.1平方キロメートルの人工島の埋め立てが完了している。
(李穎)
(中国)
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