ハンブルクでポップカルチャーイベント「ポラリス」開催
(ドイツ)
ベルリン発
2024年10月22日
ドイツ北部のハンブルクで10月11~13日、ポップカルチャーなどをメインとしたイベント「ポラリス」が開催された。
ドイツ北部におけるコンテンツ関連のイベントとしては最大規模で、2022年の初開催以来、年を追うごとに規模を拡大している。主催者によると、前売りチケットのうち、3日間通し券や週末券は完売するなど、前回の2023年から40%増の延べ4万人が3日間に来場した。
港町ハンブルクの特徴を生かし、大型コンテナを配置した会場は、一般的なコンテンツイベントとは異なり、ゲームの世界の中にいるようなレイアウトになっていた。来場者に話を聞いたところ、「アニメや漫画などのコンテンツ関係だけでなく、多くの著名なクリエーターが集まり、最新のトレンドがわかる」との声が聞かれた。
コンテナを配置した会場(ジェトロ撮影)
多くのフォロワーを持つクリエーターやユーチューバーなどが会場の至るところで場内の様子をライブ配信していた。ソニーはデジタルクリエーター向けのカメラなどを紹介するブースを設けたほか、任天堂やカプコンなどのゲームデモ体験コーナーには順番待ちの長い列ができていた。
黎明(れいめい)期からこのイベント運営に関わり、YouTube、インスタグラム、TikTok合わせて80万人以上のフォロワーを持つ、デジタルクリエーターの山田裕史(ドイツでの活動名はHIRO YAMADA)氏に話を聞いたところ、「クリエーターが自由に発信できるコミュニティーイベントを目指しており、コンテンツやポップカルチャーのみにこだわらず、来場者に面白いものを提供し続けたい」と語った。
会場では3日間、このほかに車体にステッカーを貼り付けたり、塗装を行うなどして装飾した痛車(いたしゃ)の展示や、コンサート、サイン会、クイズ大会、コスプレ大会なども開催され、週末には多くの家族連れでにぎわった。
次回は、2025年10月10日から12日に開催される予定。
(佐藤由美子)
(ドイツ)
ビジネス短信 68fb554dd759e928