2024年度第1四半期のGDP成長率は6.7%
(インド)
ニューデリー発
2024年09月09日
インド統計・計画実施省(MOSPI)は8月30日、2024年度第1四半期(4~6月)の実質GDP成長率(2011年度基準)推計値を前年同期比6.7%と発表した(添付資料表1参照、推計値は表2参照)。2020年度第3四半期(10~12月)以降、15四半期連続のプラス成長となった。
需要項目別に見ると、全体の5割以上を占める民間最終消費支出が前年同期比7.4%増、政府や民間による設備投資を示す総固定資本形成が同7.5%増と堅調に推移した一方、政府最終消費支出は同0.2%減だった。輸出入はともに増加し、伸びは輸出(同8.7%増)が輸入(同4.4%増)を上回った。
産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率では、6期連続で全ての部門が前年同期比でプラス成長となった(添付資料表3参照、推計値は表4参照)。特に「建設」(前年同期比10.5%増)、「電力・ガス・水道」(同10.4%増)が2桁台の伸長をみせ、インフラ開発の勢いが反映されたかたちだ。第三次産業の「公共・防衛・その他サービス」(同9.5%増)や「金融・保険、不動産・ビジネスサービス」(同7.1%増)なども堅調に推移したが、第一次産業の「農林水産」(同2.0%増)は2023年度第3四半期、第4四半期(1~3月)に比して伸びたものの、低成長にとどまった。
(丸山春花、サンディープ・シン)
(インド)
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