米連邦議会下院、政府閉鎖回避のためのつなぎ予算法案の修正案可決
(米国)
ニューヨーク発
2024年09月26日
米国連邦議会下院は9月25日、2025会計年度(2024年10月~2025年9月)の歳出法案成立までの間、政府閉鎖を回避するためのつなぎ予算法案の修正案を341対82で可決した。つなぎ法案は9月18日にいったん否決されたが(2024年9月20日記事参照)、幾つかの修正を加えた結果、超党派での合意を取り付けることに成功した。
加えられた主な修正点は、(1)期限を12月20日までの約3カ月間に短縮(修正前は2025年3月20日までの6カ月間)、(2)つなぎ予算法案とセットで提案されていた米国有権者資格保護法案(Safeguard American Voter Eligibility Act:SAVE法案)の分離、(3)ドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件などを踏まえ、シークレットサービスへの予算や災害対応基金の増額などで、与野党間で特に論点となっていた部分に対処したかたちだ。
上院の指導部も既に、この法案の審議を速やかに進めることで合意しているもようで(「ポリティコ」9月24日)、政府閉鎖は当面の間、回避される見込みだ。
(加藤翔一)
(米国)
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