エムポックス水際対策、全渡航者に入国前の健康状態申告を義務付け

(インドネシア)

ジャカルタ発

2024年09月03日

インドネシア運輸省は8月28日、エムポックスの国内への流入を防ぐための水際対策を導入すると発表した。国外からの全渡航者に対して、入国前のオンライン健康申告フォーム「サトゥ・セハット・ヘルスパス」(注)に健康状態や渡航歴などを入力することを義務化した。この措置は航空総局長通達2024年第5号で規定し、8月27日から有効となった(8月28日運輸省プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

入力にかかる具体的な手順は次のとおり。

  1. インドネシアに入国する渡航者(フライト乗務員、乗客)は、入国前にサトゥ・セハット・ヘルスパス公式サイト(https://sshp.kemkes.go.id/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)にアクセスする。
  2. パスポート番号、氏名、生年月日、渡航歴、現在の健康状態(発熱の有無など)、フライト番号、シート番号などを入力する。
  3. 全ての事項に記入し申請を完了すると、QRコードが表示されるため、画面保存または印刷をする。
  4. 到着時、空港でQRコードを提示する(発熱がある場合などはPCR検査等を実施される可能性がある)。

ブディ・グナディ・サディキン保健相は8月27日、水際対策導入の背景について「9月1日から3日までバリで実施されるインドネシア・アフリカ・フォーラムを前に、ジョコ・ウィドド大統領から、エムポックスの国内流入を防ぐよう指示された」と述べた。ブディ氏によると、8月17日までにインドネシアで確認されたエムポックスの感染例は88件だった(「テンポ」8月27日)。

(注)同申告フォームはウェブシステムで、新型コロナウイルス禍の際に使用された「サトゥ・セハット」アプリとは異なることに注意。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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