「SEMICON India 2024」開催、業界大手の経営者が集結

(インド)

アーメダバード発

2024年09月19日

インドのデリー首都圏(NCR)で9月11~13日の3日間、半導体産業の展示会「SEMICON India 2024」が開催された。「セミコン・インディア」と称したイベントは、2022年と2023年にインド政府電子・情報技術省(MeitY)が所管するインド半導体ミッション(ISM)により開催されていた(2023年8月7日記事参照)が、米国の国際半導体製造装置材料協会(SEMI)主催のインドでのSEMICON開催は今回が初めてとなる。

写真 「SEMICON India 2024」開会式の様子(ジェトロ撮影)

「SEMICON India 2024」開会式の様子(ジェトロ撮影)

開会式に出席したインドのナレンドラ・モディ首相は、「私たちの夢は世界中のすべてのデバイスにインド製のチップが搭載されることだ」「半導体チップと完成品の両方をインドで作り、電子機器製造の100%をインドで行うことが目標だ」と述べ、インドでの半導体エコシステム構築に意欲を示した。また、地場タタ・エレクトロニクスのランディール・タクール最高経営責任者(CEO)は「半導体チップの製造は、いわばチーム戦だ。設計分野では米国のシノプシス、装置分野では日本の東京エレクトロン、パッケージングではシンガポールのASMPTと提携し、製造に向けた準備を進めていく」と述べた。そのほか、半導体大手ルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長は、グジャラート(GJ)州サナンド工業団地に建設予定の工場について「パイロットラインの建設が進行中で、まもなく施設全体の建設が始まる予定だ」と明かした。

同展示会には、インドや韓国、台湾、ASEAN、欧米などから271社が出展。うち日本からは東京エレクトロン、キヤノン、アドバンテスト、ディスコなど30社以上が参加した。また、会場内では半導体大手の経営者などによるセミナーも開催され、タタ・エレクトロニクスやマイクロン・テクノロジー、ルネサスエレクトロニクス、東京エレクトロンによる講演も行われた。

(飯田覚)

(インド)

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