アゼルバイジャン議会選、与党が大勝
(アゼルバイジャン)
イスタンブール発
2024年09月04日
アゼルバイジャン中央選挙管理委員会(CEC)は9月2日、同月1日に実施された国会議員選挙の暫定結果として、イルハム・アリエフ大統領の与党・新アゼルバイジャン党(YAP)が過半数の68議席(改選前69議席)を獲得したと発表した(「Azernews」9月2日)。選挙は、当初11月に予定されていたが、同月の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)開催に配慮して、前倒しで実施された。
アゼルバイジャン国会の定数は125議席で、候補者は990人、登録有権者数は642万1,960人、うち投票者数は219万6,771人、暫定投票率は37.27%と伝えられた。選挙の結果、与党の68議席のほか、無所属が44議席、野党10党が13議席を獲得した。
選挙に関して、一部の野党などは非民主的手法が取られたとして選挙をボイコットするなど選挙の公正性に疑義を呈し、選挙の無効を訴えたが、当局は選挙プロセスで重大な違反はなかったという公式声明を発表した(トレンド通信9月1日)。なお、欧州安全保障協力機構(OSCE)の国際選挙監視団は、繰り上げ議会選挙は有権者に政治的選択肢を提供せず、基本的自由とメディアに制限を課して行われたと指摘している。
今回の選挙は、2023年にアルメニア系勢力から奪還した旧ナゴルノ・カラバフ自治州などの解放地域にも投票所が54カ所設置された。約4万2,000人が投票を行い、実質的にアゼルバイジャン全土(125選挙区)で実施された議会選挙としては、旧ソ連からの独立後、初めてのものになった。2024年2月に実施された大統領選挙(2024年2月16日記事参照)に続いて、アゼルバイジャンの統合を内外にアピールする機会となった。
(中島敏博)
(アゼルバイジャン)
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