ジェトロとJCCH、ベトナム国家大学ホーチミン市校工科大学の紹介イベントを開催
(ベトナム)
知的資産部高度外国人材課
2024年08月28日
ジェトロとホーチミン日本商工会議所(JCCH)は8月5日、「ベトナム国家大学ホーチミン市校工科大学(HCMUT)」を紹介するセミナーを同大キャンパスで開催し、ライブ配信した。現地では在ベトナム日系企業の採用担当者を中心に56人、オンラインでは日本の企業や大学、自治体などから165人が参加した。同セミナーは海外大学と日本企業をつなぎ、インターンシップや学生の採用の面での連携、共同研究など、産学連携を促進するイベント「JETRO Overseas University Connect」シリーズの第5回で、ベトナムの大学を紹介するのは初となる。
HCMUT内の会場の様子(ジェトロ撮影)
冒頭、HCMUTのダン・ダン・トゥン国際連携教育部長が大学の紹介をした。同大は1957年に設立されたベトナム南部最高峰の理系大学で、電気電子工学分野、コンピュータサイエンス分野、機械力学分野で日本語プログラムを設置している。3分野合わせて1学年140人の学生が在籍しており、そのうち日本企業への就職を希望する割合は94%と、日本への関心度が非常に高い。交換留学を東京工業大学、芝浦工業大学、長岡技術科学大学と実施しているほか、日本でのインターンシップも行うなど、日本の大学や企業との連携を拡大してきた。日本語を学ぶ学生以外にも、同大全体では約2万6,000人の学生がおり、ダン氏は2024年9月に同大が主催するホーチミン市最大規模のジョブフェアの紹介もした。
ダン・ダン・トゥン国際連携教育部長(HCMUT提供)
続いて、HCMUT卒業生を多く採用する在ベトナム日系企業ビナ・タケウチのグエン・バン・ウット社長が登壇し、HCMUTの学生は勤勉で専門知識があり、評価できると話した。
セミナー終了後は、現地参加の在ベトナム日系企業採用担当者らが同大教授の案内の下、コンピュータサイエンスなどの研究室を訪れ、学生の研究の様子を視察した。
HCMUT内の研究室を視察する様子(HCMUT提供)
今後も「JETRO Overseas University Connect」シリーズは世界各国の大学機関と連携しながら、海外大学と日本企業のネットワークを強化する取り組みを行っていく予定となっている。
(浦野桃華)
(ベトナム)
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