香港・マカオからの外国人ツアー団体、海南省へビザなしで144時間以内の滞在が可能に

(香港、マカオ、中国)

香港発

2024年08月01日

中国の出入境管理局は7月30日、香港特別行政区とマカオ特別行政区から中国・海南省に入境する外国人の旅行ツアー団体に対し、144時間以内のビザ免除の滞在を同日から認める措置を即日実施すると発表した。

中国と国交がある国の国民で一般旅券を所持している者は、香港またはマカオで登録された旅行代理店が企画した旅行ツアーに団体(2人以上)で参加すれば、ビザなしで海南省に渡航し、144時間以内の滞在が可能となる。ただし、中国と相互ビザ免除協定を締結、または中国政府の他のビザ免除政策がある場合、それら関連する要件に従うこととなる。中国が海南省に設置し、対外的に開放する全出入港が対象となる。海南省の行政区域内を活動範囲とし、ツアー団体は参加者全員が集合した上で出入境しなければならない。滞在期間は入境日の翌日午前0時から起算する。

ジェトロは在香港日本総領事館や香港日本人商工会議所と共同で、在香港日系企業などを対象にした「香港を取り巻くビジネス環境にかかるアンケート調査」を実施している。上記の結果を踏まえ、この3機関は香港政府機関に対し、香港から中国本土入境時のビザ取得の早急な緩和を求め、中国側に働きかけるよう要請などを行っていた。

(松浦広子)

(香港、マカオ、中国)

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