タイ最大級のテックイベント「テックソース・グローバル・サミット2024」開催
(タイ)
バンコク発
2024年08月21日
東南アジアを中心にテック関連のイベント運営・企画を行うテックソースは8月7~9日、バンコク中心部のクイーン・シリキット国際会議場で、タイ最大級のテック関連イベント「テックソース・グローバル・サミット(TSGS)」を開催した。国内外のスタートアップやベンチャーキャピタル(VC)、支援機関の関係者らが多数来場した。
会場では企業の出展ブースほか、分野別にステージが設置され、人工知能(AI)、ガバメントイノベーション、サイバーセキュリティー、コーポレートイノベーション、フィンテックなどに関するパネルディスカッションやピッチが行われた。特にAI関連のテーマが多く見られた。
フィンテックステージでのパネルディスカッション(ジェトロ撮影)
出展企業の中でも、ひときわ観客を集めていたのが、英国で最新のAIテクノロジーを駆使して開発したAIロボットのアメカだ。来場者の問いかけに表情豊かに回答する姿に多くの来場者が足を止めていた。
来場者の質問に回答するアメカ(ジェトロ撮影)
TSGSでは、ジェトロがジャパンパビリオンを開設し、日本のスタートアップ企業10社が出展した。タイ、日本のほか、マレーシア、ポーランド、オーストラリア、中国、香港、台湾、韓国、チェコ、イスラエルなどの企業や政府機関が出展した。ジェトロは初日に各社のピッチイベントを開催し、立ち見の聴講者も出るほどの盛況ぶりだった。
日本からのスタートアップ企業のピッチイベント(ジェトロ撮影)
ジェトロのジャパンパビリオンに参加した日本企業は10社で、合計約600社との商談が行われた。また、出展していた全300社のスタートアップのうち11社がテックソース・イノベーション・アワード(注)を受賞し、日本からはアルガルバイオが選出された。
日本企業10社の概要は次のとおり。
- アルガルバイオ〔藻を活用した二酸化炭素(CO2)削減と排水浄化の技術開発プラットフォーム〕
- アスエネ〔温室効果ガス(GHG)排出量可視化・削減・報告クラウドサービス〕
- クレジットエンジン(オンライン融資管理システム)
- エコミット(循環型社会に向けたインフラシステム開発)
- INFORICH(インフォリッチ、モバイルバッテリーのシェアリングサービス)
- メロディ・インターナショナル(出産前後の周産期における遠隔医療プラットフォーム)
- ピクシーダストテクノロジーズ〔音響メタマテリアル(遮音)技術を応用した吸音材〕
- プラゴ〔電気自動車(EV)充電ソリューション〕
- ストーリーライン(高品質デカフェコーヒー豆)
- ゼロボード(タイランド)(GHG排出量算定・可視化ソリューション)
テックソース・イノベーション・アワードの表彰式(ジェトロ撮影)
ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)
(注)主催機関テックソースの視点から、ピッチイベントなど、会期中に特に注目を集めた企業に対して与えられる賞。
(藤田豊、ピンラウィー・シリサップ)
(タイ)
ビジネス短信 af9baf3df4163291