第2四半期GDP成長率は前期比1.4%と堅調
(サウジアラビア)
リヤド発
2024年08月13日
サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は7月31日、2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(速報値)を発表した。季節調整値の前期比成長率は1.4%で、前期に続いてプラスを記録した。産業別では、石油部門が1.3%、非石油部門は1.4%、政府サービス部門が3.2%と、いずれもプラスだった。
前年同期比の成長率はマイナス0.4%で、マイナス成長は4四半期連続となった。産業別にみると、非石油部門と政府サービス部門がそれぞれ4.4%、3.6%と堅調だが、石油部門がマイナス8.5%で、全体の成長率を引き下げた。ただし、全体の成長率は前期のマイナス1.7%から1.3ポイント改善した。
IMFは7月16日に発表した「世界経済見通し(WEO)」で、サウジアラビアの2024年の成長率予測は1.7%とし、4月予測から0.9ポイント引き下げた。OPECプラスは8月1日に第55回共同閣僚監視委員会(JMMC)を開催。2022年11月以降、実施している原油生産量の減産(自主減産を含む)を2025年末まで継続することで合意した(2024年8月2日記事参照)。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
ビジネス短信 01644b201a7c3f78