タイ政府がデジタル政府を推進、電子政府開発指数(EGDI)40位以内を目指す
(タイ)
バンコク発
2024年07月26日
タイ首相府報道官は7月16日、セター・タビシン首相がデジタルガバメントの推進を支持しているとし、タイ政府は国連加盟国の電子政府の進展状況を示す電子政府開発指数(EGDI)で世界40位以内、国際経営開発研究所(IMD)の国際競争力ランキングの項目「政府の効率性」においては世界20位以内を目指すことを発表した。
政府は今後、次の4分野を推進するとしている。
- 行政手続きのペーパーレス化とクラウドを利用したデータ管理
- 国民の身分証明書の電子化(デジタルID)と医療データのリンク付け、全国の病院や薬局、介護施設の間での医療データの共有
- 全国レベルでのインターネット網整備の推進とデジタル分野の不平等の解消、デジタル経済推進庁によるスタートアップの創出、デジタル人材の育成
- 24時間対応のオンライン犯罪防止センターを設立することによるセキュリティーの強化
最新のEGDIの順位について、タイは2022年に193カ国・地域中55位となっており、これまで77位(2016年)、73位(2018年)、57位(2020年)と順位を上げてきている。IMD国際競争力ランキングの「政府の効率性」の順位
は2024年に24位で、前年と同順位だった。なお、日本のEGDIの順位は2022年に14位、IMD国際競争力ランキングの「政府の効率性」の順位は42位だった。
(藤田豊、ピンラウィー・シリサップ)
(タイ)
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