上半期の貿易は輸出入とも堅調、中国からの輸入は34%増
(ベトナム)
ハノイ発
2024年07月25日
ベトナム税関総局によると、2024年上半期(1~6月)の輸出は1,907億3,493万ドル(前年同期比15.3%増)、輸入は1,788億8,781万ドル(17.3%増)で、輸出入ともに前年同期を上回った。また、輸出入ともに通年で過去最高額を記録した2022年と比較すると、輸出額は同年上半期(2022年7月5日記事参照)をやや上回り、輸入額はやや下回る結果となった。貿易収支は118億4,712万ドルの黒字だった。
主要国・地域別にみると、輸出は1位の米国が551億4,024万ドル(前年同期比24.0%増)だった。2位の中国は278億87万ドル(5.8%増)、3位の韓国は122億2,421万ドル(10.3%増)だった(添付資料表1参照)。上位10カ国・地域全てが前年同期比で増加した。
輸入は、1位の中国が667億2,759万ドル(前年同期比34.1%増)、2位の韓国が267億5,985万ドル(10.0%増)、3位の日本が105億6,668万ドル(3.5%増)と続いた(添付資料表2参照)。中国からの輸入増加は、生産拡大に伴う原材料・部品の流入に加え、中国の過剰生産による製品の流入を指摘する声もある。
輸出を主要品目別にみると、1位はコンピュータ電子製品・同部品、2位は電話機・同部品、3位は機械設備・同部品だった(添付資料表3参照)。上位10品目全てが前年同期比で増加した。1位のコンピュータ電子製品・同部品は、前年同期比31.5%増と好調。特にシェア3割を占め、最大の輸出市場である米国への輸出が51.7%増の111億6,183万ドルとなった。
輸入は、1位がコンピュータ電子製品・同部品、2位が機械設備・同部品、3位が織布・生地だった(添付資料表4参照)。上位10品目全てが前年同期比で増加した。4位の鉄鋼は25.5%増だった。シェア6割を超える中国からの輸入が60.0%増の36億6,771万ドルとなった。中国製をはじめとする安価な鉄鋼の流入で損害が発生したとして、国内大手鉄鋼企業2社(地場ホアファットと台湾系フォルモサ)は、ベトナム商工省にダンピング調査を申請。同省は6月14日、中国とインドを原産地とするHRC(熱延コイル)に対するアンチダンピング税適用に向け、予備調査を開始した(「タインニエン」紙6月15日)。
(細川雄貴)
(ベトナム)
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