6月の消費者物価、前年同月比2.4%上昇
(韓国)
ソウル発
2024年07月03日
韓国企画財政部は7月2日、6月の消費者物価が前年同月比で2.4%上昇し、食料品やエネルギー類を除いたコア物価は2.2%上昇したと発表した(添付資料表1参照)。消費者物価上昇率は前月(2.7%)より低下した。
品目別に前年同月比上昇率をみると(添付資料表2参照)、農畜水産物は、前月に続いて天候が安定してきたことを受け、上昇率は6.5%と前月(8.7%)に低下した。加工食品(1.2%)と個人サービス(2.7%)も前月(2.0%、2.8%)より低下、食料品やエネルギー類を除いたコア物価も2.2%で前月と同水準と、安定した動きを見せた。家計支出での割合が高い品目で構成する生活物価指数は前年同月比2.8%(5月3.1%)と、2.0%台に低下した。
消費者物価は全般的に落ち着きつつあるものの、国際原油価格の上昇や天候などのリスクが依然として残っている。そうした中、政府は農畜水産物の物価安定のため、総力を挙げて対応する計画だ。特に2024年下半期には農産物・食品原料51品目に関税割当の対象を適用し、夏場の需給不安の可能性に対して先制的に対応する計画だ。また、石油市場点検団(注)などを通じて、石油価格高騰時に便乗値上げがないように取り締まっていく方針だ。
(注)原油価格高騰に便乗した価格談合、脱税、偽石油の流通などの不法行為を取り締まるための政府の臨時組織。
(花輪夏海)
(韓国)
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