AIサミットで安全、革新、包容の3大原則盛り込んだソウル宣言採択

(韓国、英国)

ソウル発

2024年05月23日

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と英国のリシ・スナク首相の共同主宰で5月21日、人工知能(AI)の安全な活用やグローバルAIガバナンスの進展を目的とする「AIソウルサミット」がオンラインで開催された。同サミットは2023年11月に英国で開催された「AIセーフティーサミット」の後続で、岸田文雄を首相はじめ、米国やカナダ、ドイツ、シンガポール、イタリア、フランスなどの首脳級と国連などの国際機構の代表、サムスン電子やオープンAI、マイクロソフトなどのグローバルAI企業の経営陣が参加した。同サミットでは、(1)AIが持つ危険性の最小化(安全性)、(2)AIの自由な研究開発を通じたポテンシャルの実現(革新性)、(3)AIを通じて創出されたメリットの公平な分配(包容性)について議論を行った。

サミットでは、これらの議論を盛り込んだ「安全かつ革新的、包容的なAIのためのソウル宣言」を採択した。宣言には、(1)相互運用性のある保安措置の重要性、(2)各国のAI安全研究所間のネットワーク拡大とグローバル協力促進、(3)安全・革新・包容的なAIエコシステムの造成のための政策開発、ガバナンス構築、(4)企業をはじめとする多様な利害関係者の参加の必要性などを含んでいる。

(李海昌)

(韓国、英国)

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