2023年の輸出は11.2％増、輸入も5.2％増

タンザニアの2023年（1～12月）の貿易額は、輸出が前年比11.2％増の79億9,550万ドル、輸入が同5.2％増の200億282万ドルだった（添付資料表参照）。

輸出では、インドが前年比7.0％増の30億2,854万ドルでトップ、続いて中国（同28.4％増、6億8,782万ドル）、スイス（25.1％増、4億5,761万ドル）、ベトナム（14.1％減、2億1,356万ドル）、米国（17.3％増、1億9,248万ドル）の順だった。

輸出を品目別でみると、銅およびその製品が前年比8.6％増の18億9,076万ドルで最も多く、続いて貴石、半貴石、貴金属など（同4.2％増、18億3,438万ドル）、コーヒー・茶・スパイス類（4.7％増、6億5,519万ドル）、鉱石・スラグおよび灰（13.8％増、5億3,109万ドル）、搾油用の種および果実（46.1％増、4億6,111万ドル）の順だった。その他、主要輸出品のほぼ全品目が伸びた。日本は9位の輸出先で、22.5％減の1億1,956万ドルだった。タンザニアからの日本への輸出品目のトップを占めるコーヒー生豆は前年比38.0％減の6,040万ドルで、続くゴマは38.7％増の3,333万ドルだった。

輸入では、中国が前年比6.2％増の82億9,569万ドルでトップ、続いてインド（同1.2％増、41億3,061万ドル）、南アフリカ共和国（9.8％増、5億9,064万ドル）、日本（20.2％増、5億5,621万ドル）、マレーシア（10.5％増、4億4,768万ドル）の順だった。

輸入を品目別でみると、鉱物性燃料類が前年比15.6％減の25億9,401万ドルで最も多く、続いて機械類（12.3％増、23億8,800万ドル）、輸送機器類（18.2％増、19億9,200万ドル）、電気機器類（13.4％増、14億4,943万ドル）、航空機・部品類（約14倍、10億5,660万ドル）の順だった。エア・タンザニアが2023年6月にボーイング767型機を米国から輸入したことから、航空機や部品類の輸入が急激に伸びた。

日本からの輸入は、輸送機器類が前年同期比18.3％増の3億3,727万ドルで最も多く、鉄鋼が13.9％減の9,926万ドルと続いた。鉄鋼は減少したものの、鉄鋼製品は前年の約7倍の2,674万ドルに増加した。

（佐藤丈治）