政府が復興相代行にシクラコフ同省第1次官を任命

(ウクライナ)

調査部欧州課

2024年05月17日

ウクライナ政府は5月14日、地域社会・領土・インフラ開発省(復興省)のワシル・シクラコフ第1次官を同省大臣代行に任命した。ウクライナ最高会議(議会)のタラス・メリニチュク政府代表が自身のSNSで同日明らかにした。5月9日に最高会議がオレクサンドル・クブラコフ副首相(復興担当)兼地域社会・領土・インフラ開発相を解任したことを受けた措置。

シクラコフ氏は2005年から財務省に勤務、2018年に同省次官に就任した。その後、水力発電会社幹部や住宅金融公社の社長を歴任した後、2021年8月にインフラ省第1次官に就き、同省が2022年12月の組織改編により地域社会・領土・インフラ開発省となって以降も第1次官を務めていた。

クブラコフ氏解任の理由について、最高会議は、地方自治体と協力した質の高い地域政策が不十分な点を挙げた。また、地域政策を所管する独立した省の創設が急務とも指摘した。

クブラコフ氏解任を受け、同省で地域政策や重要インフラの防衛力強化を担当するオレクサンドラ・アザルヒナ次官が13日、辞表を提出したことを自身のSNSに投稿した。

また、最高会議は5月9日、ミコラ・ソリスキー農業政策・食料相の辞任を承認した。過去の不正な国有地取得疑惑の指摘を受け、ソリスキー氏が4月25日に辞表を提出していた。政府は14日、農相代行としてタラス・ビソツキー同省第1次官を任命した。

(浅元薫哉)

(ウクライナ)

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