四川省と重慶市、メーデー連休期間の消費動向を発表、地元政府主催で消費促進イベント実施も

(中国)

成都発

2024年05月17日

中国の四川省文化観光庁は5月5日、同省の「2024年メーデー連休期間の文化・旅行市場状況に関する報告」を発表した。

5月1~5日の同連休期間に省内を訪れた観光客は延べ4,208万人で、前年同期比4.8%増加した。また、省内の観光収入は5.1%増の211億4,800万元(約4,568億円、1元=約21.6円)に上った。成都市随一の商業エリアである春熙路には、延べ393万人の観光客が訪れ、1日当たりの平均売上額は通常時に比べ34.7%増加した。同エリア内のショッピングモールであるタイムパークソン(時代百盛商場)では、連休期間の最初の4日間における1日当たりの平均来客数が延べ3万人に達し、過去10年で最多を記録した。連休前日の4月30日には、商務部の指導のもと、四川省政府主催する消費財の買い替え推進イベント「天府行」が、成都市内の天府芸術公園で開催された。

また、重慶市文化旅行委員会は5月5日、同連休期間に市内を訪れた宿泊客が160万人で、前年同期比11.3%増になったと発表した。重点観測対象となっている主要観光スポットには、7.2%増の685万人の観光客が訪れた。重慶市商務委員会は、期間中に「楽購、楽車、楽玩、楽遊(買い物、車、遊び、旅行を楽しむ)」をテーマとしたさまざまな消費促進イベントを展開。市内の消費総額は8.1%増、市内5大商業エリア(解放碑、観音橋、楊家坪、南坪、三峡広場)における消費総額は13.0%増となった。さらに同市渝中区では、同市商務委員会などが主催する第3回中国(重慶)国際消費フェスティバルが開催され、市内全域から主なショッピングモール、商店街、関連企業が参画。20億元を投じて各種の消費促進イベントを実施した。

(曽小桐)

(中国)

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