大阪・関西万博、ラオスの展示テーマは「持続可能な開発に向けたグリーン成長経済」に決定

(ラオス)

ビエンチャン発

2024年05月13日

ラオス商工省で4月30日、2025年大阪・関西万博準備委員会会議が開催され、大阪・関西万博準備委員長を務めるマライトーン・コンマシット商工相らが出席した。会議では、ラオスのパビリオン(注1)の展示エリアのテーマを「持続可能な開発に向けたグリーン成長経済」に決定し、次の5ゾーンに分けて展示を行うとした。

  1. ラオスを紹介するゾーン
  2. 2030年までのラオス国家グリーン成長戦略など、持続可能でグリーンを目的としたラオスの国家戦略を紹介するゾーン
  3. 持続可能なグリーン開発の成果を紹介するゾーン(グリーン農業開発や、グリーン工業、クリーンエネルギー、自然に優しい・環境保全を目指す観光などの事業)
  4. 持続可能性に配慮したグリーンな製品の紹介ゾーン
  5. ラオスの持続可能でグリーンな経済成長を目指すためのアイデアを紹介するゾーン

展示エリアの全体デザインについても協議が行われ、メコン川などで行われる伝統的なボートレース用ボートや織機を設置するデザイン案などが協議された。さらに、展示エリアとは別に設置する商業エリアで、ラオス産コーヒー豆や茶、ビール、ドライフルーツ、工芸品や万博記念品を販売する計画について協議が行われた。

なお、大阪・関西万博では2025年7月9日をラオスのナショナルデーとし、伝統芸能などのパフォーマンスを行う計画だ。そのほかにも、2025年4月26日~5月2日をラオス知的財産(IP)ウイーク、7月5~11日をラオスコーヒー・ウイークおよび日本ラオス外交樹立70周年記念ウイーク、7月12~18日をラオス地理的表示(GI)(注2)ウイークとする計画が出ている。

(注1)ラオスのパビリオンは、2025年日本国際博覧会協会が建設し、参加者が割り当てられた区域で展示を行うタイプC(共同館方式)の一部を借り受けるかたちのもの。ラオスは展示エリア(53平方メートル)と物品販売を行う商業エリア(15平方メートル)を準備する。

(注2)地理的表示(GI)とは、ある製品が特定の国や地域を原産地としており、その品質や評判などの特性がその原産地と結びつきがある場合に、その原産地を特定する表示を指している。ラオスでは、カオカイノイ(もち米品種)、サントン香米(もち米品種)、ボラベンコーヒー(コーヒー豆)、パクソンティー(茶葉)、ポンサリー郡サーコーメーン(茶葉)、ルアンパバンテキスタイル(織物)、ホアパンシルク(織物)の登録が完了している。

(山田健一郎)

(ラオス)

ビジネス短信 4c3765b322df418a