オマーンの自動車部品貿易は縮小、日本は輸入額第2位
(オマーン、アラブ首長国連邦、日本、タイ、中国、米国、チェコ、シンガポール、オーストラリア)
調査部中東アフリカ課
2024年04月11日
オマーンの国立統計情報センター(NCSI)が3月31日に発表した統計によると、2023年の同国の自動車部品の総輸入額が前年比29.1%減の1億1,400万オマーン・リヤル(約449億1,600万円、1オマーン・リヤル=約394円)、総輸出額が前年比15.3%減の9,210万オマーン・リヤルだった。輸入額、輸出額ともにアラブ首長国連邦(UAE)がトップで、日本は輸入額で第2位だった。
輸入額、輸出額それぞれの上位5カ国と金額は次のとおり。
〇輸入額
- UAE:4,609万オマーン・リヤル
- 日本:4,106万オマーン・リヤル
- タイ:670万オマーン・リヤル
- 中国:458万オマーン・リヤル
- 米国:396万オマーン・リヤル
〇輸出額
- UAE:3,912万オマーン・リヤル
- 米国:822万オマーン・リヤル
- チェコ:767万オマーン・リヤル
- シンガポール:641万オマーン・リヤル
- オーストラリア:432万オマーン・リヤル
上記統計が発表される前の2月1日にはNCSIが「自動車部品の貿易の減少は輸出入動向の変化を反映している」と題した報告の中で、UAEとの金額の減少が全体の減少に起因していると報告している。
さらに、2月5日にNCSIの発表したデータによると、2023年の同国の登録車両台数は前年比4%増の166万台に達した。登録種類別では個人登録が最も多く、全体の79.6%の133万台。次いで商業登録24万台、レンタカー3万4,000台、タクシー2万8,000台と続き、バイクは7,000台だった。排気量別では1500cc以上3000cc以下が90万台で最も多く、3001cc以上4500cc以下37万台、4500cc以上21万台と続いた。同国では白色の車両が最も好まれ、ほかにはシルバーやグレーの色の車両も好まれていることも報告している。
また、自動車も日本からオマーンへの主要な輸出品目で、日本の財務省が発表した2023年のオマーンへの総輸出額1,713億円のうち、自動車が1,053億円(61.5%)となっている。2023年の日本のオマーンへの輸出額は前年比7.6%増加している(2024年1月25日記事参照)。
(加藤皓人)
(オマーン、アラブ首長国連邦、日本、タイ、中国、米国、チェコ、シンガポール、オーストラリア)
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