大阪ガスがインドの都市ガス事業拡大、コンソーシアムで出資

(インド)

チェンナイ発

2024年04月16日

大阪ガスは4月8日、子会社の大阪ガスシンガポールを通じて、住友商事、海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)とともに、AG&P LNG Marketing Pte. Ltd.(以下、AG&P LNG Marketing)に対して3社合計で約3億7,000万ドルを出資すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これまで、同社はAG&P CGD HoldCo SPV3(以下、AG&P SPV3)の都市ガス事業(2022年3月30日付地域・分析レポート参照)にも参画しており、インドにおける都市ガス事業を拡大する方針だ。

AG&P LNG Marketingは、AG&P都市ガス事業会社の持ち株会社と、Think Gas都市ガス事業会社の持ち株会社が合併して設立された。大阪ガスの担当者によれば、既に出資しているAG&P SPV3の事業では、都市ガスやLNG(液化天然ガス)調達、受け入れ・貯蔵、供給、販売・需要開発を行っており、ラジャスタン州、カルナータカ州、アンドラ・プラデシュ州、タミル・ナドゥ州、ケララ州(注)において段階的にガスの供給が進んでいるという(4月8日取材)。今回、AG&P LNG Marketingへ新規に出資することにより、パンジャブ州、マディヤ・プラデシュ州、ビハール州、ウッタル・プラデシュ州、ヒマーチャル・プラデシュ州でも事業を展開、インド全体で国土の1割に相当する約32万平方キロメートルが事業対象エリアとなる。同社は両事業を通じて、インドのエネルギーの低炭素化と安定化に貢献していきたい考えだ。

(注)インド政府は都市ガス普及に向けて、入札により地域ごとの都市ガス独占事業権を企業に付与している。

(浜崎翔太)

(インド)

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