ハワイで日本産水産物の集中プロモーション、著名シェフ招聘、輸出商談会など実施

(米国、日本)

ロサンゼルス発

2024年04月12日

ジェトロは127日から322日まで、JTBハワイと連携し、ハワイ市場での日本産水産物の消費拡大と商流構築に一体的に取り組む「ハワイにおける日本産水産物集中プロモーション」を実施した。

一連の集中プロモーションは、ハワイで活躍する人気シェフとインフルエンサー計15人の1月の日本招聘(しょうへい、2024年2月16日記事参照)を皮切りに、約2カ月間、テレビやラジオ、ウェブサイト、商業施設広告、ストリートバナーなど各種メディアを使って実施した。プロモーション期間後半には、ハワイ・オアフ島の30の人気レストランと5つの小売店で日本産水産物を利用したオリジナルメニューの提供なども行った。

写真 ハワイの人気番組での放送(JTB提供)

ハワイの人気番組での放送(JTB提供)

写真 バスラッピングでのPR(JTB提供)

バスラッピングでのPR(JTB提供)

38日には日本の水産輸出事業者15社が参加する対面型商談会を開催。日本への招聘プログラムや日本産水産物プロモーションに参加したハワイの人気レストラン、小売店をはじめ、ホテル、ディストリビューターなどの現地バイヤー約120人が来場した。商談では、特に冷凍ホタテや冷凍タコ、ウニ、イクラなどに関心を示すシェフが多く、シェフの要請を受けて来場したディストリビューターもいた。参加した輸出事業者からは「ハワイへのビジネスについて、非常に期待が持てる感触を得た」といった声が聞かれたほか、来場したシェフからは「ディストリビューター側から商品提案を受けることは少ないが、こういう提案の機会や場を継続してもっと増やしてほしい」という期待も出た。

写真 商談会の様子(ジェトロ撮影)

商談会の様子(ジェトロ撮影)

3910日に29回目を迎えたハワイ最大の文化交流イベント「ホノルルフェスティバル」が開催され、姉妹イベントとして「JAPAN FOOD FESTIVAL in Hawaii外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が併催された。同イベントでは、日本産水産物の試食会や電子商取引(EC)サイト紹介のほか、日本酒と日本産水産物のペアリングの提案や、マグロの解体ショーなどのエンターテインメント要素も盛り込んだプロモーションが行われ、家族連れを含む約27,000人が来場。日本産の冷凍すし、魚のから揚げ、ブリ、ホタテなどの各試食ブースには長蛇の列ができた。また、おにぎり実演のワークショップ(おにぎりアクション)には、定員300人のところに申し込みが殺到し、子供から年配者まで幅広い年齢層の参加者が慣れない手つきでおにぎりを握る姿が見られた。イベントの参加者からは、「ハワイは島なのに新鮮な水産物がなかなか手に入らない。日本のものが手軽に手に入れば安心」「これらの商品がもっと流通すれば、ハワイの居酒屋、飲食店のクオリティーがかなり上がると思う」などと、日本産水産物に対する高い評価と期待の声が聞かれた。

写真 マグロの解体ショー(ジェトロ撮影)

マグロの解体ショー(ジェトロ撮影)

写真 おにぎりアクション(ジェトロ撮影)

おにぎりアクション(ジェトロ撮影)

(和波拓郎)

(米国、日本)

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