イスラエル国会、2024年修正予算案を可決

(イスラエル、パレスチナ)

テルアビブ発

2024年03月15日

イスラエルの国会に相当するクネセトは3月13日、2024年修正予算法案および関連法案を第二読会と第三読会で審議し、法案は可決された。修正予算法案の採決では、賛成62票、反対55票だった。

クネセト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2024年修正予算法案では、2024年の政府支出の上限を5,841億シェケル(約23兆9,481億円、1シェケル=約41円)とし、2023年5月に承認された当初予算(2023年5月25日記事参照)より704億シェケル(14.6%)増加する。2023年10月7日からのイスラエル国防軍(IDF)によるハマスに対する「鉄の剣」作戦により、国防費だけで550億シェケル増加する。

また、クネセトは2024年赤字削減・予算支出制限法案も可決した。この法案では、2024年の財政赤字目標がGDP比2.25%(2023年5月承認)から6.6%に引き上げられた。当初予算との赤字目標の差額は約700億シェケルの増額となる。さらに、政府支出の増加を補うために、国民保険料や健康保険料を引き上げる法案や、たばこ税の引き上げも承認された。

2024年修正予算案の可決を受けて、ベザレル・スモトリッチ財務相は「本日クネセトで承認された修正戦争予算は、戦争に勝利し、軍を支援し、国内戦線を強化し、イスラエル経済を成長させ続けるという明確な目標を掲げている。完全勝利まで、神の助けとともに」とX(旧ツイッター)に投稿した。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(アンナ・ジュコブ、中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ)

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