メキシコすき家、全22店舗で日本産米に切り替え

(メキシコ、日本)

メキシコ発

2024年03月28日

ゼンショーメキシコは327日、メキシコ市、メキシコ州、ケレタロ州に計22店舗を展開する「すき家」で提供する米を全て日本産に切り替えた。これまでは、カリフォルニア産米やウルグアイ産米を使用していた。メキシコに日本産精米の輸入が解禁された20233月から、ちょうど1年での日本産米の取り扱いとなった(2023年3月16日記事参照)。丼の大きさは4種類あり、小盛り65ペソ(約592円、1ペソ=約9.1円)、並盛り79ペソ、大盛り109ペソ、特盛り129ペソだ。ただし、日本とは異なり、紅しょうがや七味唐辛子といったものは別売りのトッピングとなっている。

メキシコの「すき家」は、ジェトロの物件選定に関する調査などの支援を受け、2013年にメキシコ市に第1号店を開店し、首都圏をターゲットに順調に店舗数を拡大した。2020年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、数店舗を閉店したものの、パンデミック終了後に再び店舗数を回復させた。

ジェトロが327日、メキシコ市の店舗でメキシコ人客にインタビューしたところ、「メキシコに日本の米が輸入されていることを初めて知った」「すき家で頻繁に食べているが、今日の米はいつもより牛丼の汁を吸っていて、おいしい」「日本の食べ物には日本産の米が合う」といった感想があった。

写真 日本産米を使用したメキシコすき家の牛丼並盛り(ジェトロ撮影)

日本産米を使用したメキシコすき家の牛丼並盛り(ジェトロ撮影)

写真 牛丼に使用されている日本産米(ゼンショーホールディングス提供)

牛丼に使用されている日本産米(ゼンショーホールディングス提供)

(志賀大祐)

(メキシコ、日本)

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