EU向けでない食品ラベルの英国全体への適用拡大で意見公募

(英国、EU)

ロンドン発

2024年02月08日

英国環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は2月2日、グレートブリテンから移送され、北アイルランドで販売される食品がEU向けでないことを示す「Not for EU」ラベルを、グレートブリテンで販売される食品にも拡大する規則案を公表し、意見公募外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを開始した(3月15日締め切り)。

規則案において、2023年6月9日に公表された食品ラベル要件に関するガイダンス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2023年6月12日記事参照)から対象となる製品に変更はないが、適用除外、法執行および経過措置に関する規定が一部保留になっており、関連する設問が意見公募に設けられている。また、食品ラベル要件の導入によって予想される事業への影響についても設問が設けられている。

「Not for EU」ラベルの英国全体への適用は、2024年1月31日に公表された政策文書「セーフガーディング・ザ・ユニオン」(2024年2月8日記事参照)の中にも位置付けられており、事業者が北アイルランド市場への販売を回避しないために措置されるものとされている。

2024年10月1日から、グレートブリテンの全ての肉製品と乳製品がラベル要件の対象となり、2025年7月1日からは、混合食品(注)、果物、野菜および魚もラベル要件の対象となる。ただし、量り売り食品、店舗や社員食堂などで消費される食品、常温安定の混合食品、公的管理規則において証明書や検査が不要とされる食品はラベル要件の対象外だ。

(注)混合食品とは、植物性原料と動物性加工済み原料の両方を含む食品のこと。

(林伸光)

(英国、EU)

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