農水省など、ベルリンでホタテなどの日本産食品をPR

(ドイツ、日本)

ベルリン発

2024年02月13日

日本の農林水産省と在ドイツ日本大使館が119日、日本食・食文化の魅力を発信するPRイベント「ディスカバリー・オブ・ジャパニーズ・シーフード(Discovery of Japanese SEAFOOD)」をベルリンのホテル・アドロン・ケンピンスキーで主催した。ドイツ市場で日本産水産物の販路拡大に向けた取り組みとして、食品流通業者や現地レストラン関係者、各種メディア関係者やインフルエンサーを招待した。

写真 ディスカバリー・オブ・ジャパニーズ・シーフードのイベント会場(ジェトロ撮影)

ディスカバリー・オブ・ジャパニーズ・シーフードのイベント会場(ジェトロ撮影)

乾杯のあいさつを行った農林水産省の小川良介農林水産審議官は北陸地方、能登半島地震へのドイツ側参加者からの見舞いに対する感謝の意を示し、「日本の生魚を食する歴史は長く、日本産の魚介類は鮮度が高いのが特徴。ホタテやブリの養殖業も、非常にサステナブルな方法で行われている。今後も皆さんに新鮮で高品質でおいしい日本産食品をぜひ味わっていただきたい」とアピールした。

写真 あいさつする小川農林水産審議官(ジェイアール東日本企画提供)

あいさつする小川農林水産審議官(ジェイアール東日本企画提供)

イベントでは和牛やタイ、ブリを使用した料理、日本酒や日本茶が振る舞われたほか、ミシュランガイド2つ星「ロレンツ・アドロン・エッシマー(Lorenz Adlon Esszimmer)」のレト・ブレンドリ(Reto Brändli)料理長による、しいたけだしと生のりを使用したホタテ貝のポワレと、ゆずの風味を生かしたブリのタルタルの2種類のオリジナルメニューのデモンストレーション調理と試食が行われた。ブレンドリ料理長はメディアのインタビューで「日本産のホタテは鮮度が高い。コンブやだしのうまみで、ホタテのおいしさがさらに引き立つようなメニューを考えた」とコメントした。ブレンドリ料理長によるホタテとブリの料理は、特にゲストの関心も高く、おいしいと評判だった。

加えて、ドイツ国内での商流構築・拡大に向け、会場には北海道産ホタテをはじめとする日本産水産物を扱っている日系、ドイツ系ディストリビューターが説明するブースも設置。日本産水産物に関心を持ったレストラン関係者などとの相談が行われるなど、盛況だった。

写真 ホタテ料理を盛り付けるブレンドリ料理長(ジェイアール東日本企画提供)

ホタテ料理を盛り付けるブレンドリ料理長(ジェイアール東日本企画提供)

(西村明子、小菅宏幸)

(ドイツ、日本)

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