トカエフ大統領がカタール訪問、エネルギー・電力中心に投資誘致

(カザフスタン、カタール)

タシケント発

2024年02月22日

カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は、2024年2月13日から14日にかけてカタールを初めて公式訪問した。同国のシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長や、ビジネス関係者とそれぞれ会談を実施した。カザフスタン政府からは両国関係が戦略的パートナーシップの段階へ引き上げられることが発表されている。

今回の訪問では、トカエフ大統領がカタール企業にカザフスタンへの投資を呼びかける投資ラウンドテーブルも行われた。同大統領はカタール企業から投資を誘致したい分野として、エネルギー(再生エネルギーを含む)、炭化水素の探査・生産、鉱物採掘、デジタル化、電気通信を挙げた。

投資ラウンドテーブルで、合計176億ドルに相当する12の文書が両国組織間で調印された。うち、カタール企業によるカザフスタン投資事業として、アーバコン・コンセッションズ・インベストメンツによるカザフスタン西部カシャガン油田(注)での2つの随伴ガス処理プラントの建設(年産35億立方メートルと60億立方メートル)、同じく同西部クズルオルダ州での容量1,144メガワット(MW)、総工費17億ドルのガスタービン複合発電所の建設、ネブラス・パワーによるイルティシュ川での最大容量350MWの水力発電所の建設が合意された。エネルギー・電力分野以外では、パワー・インターナショナル・ホールディングによるカザフスタンの通信事業者テレ2の株式100%取得に向けた協力合意、カタールのレシャ銀行によるカザフスタンのベレケ銀行の買収合意、カタール、カザフスタン、トルコ合弁によるアスタナでの2億ドルの穀物加工事業が含まれた。

カタールによる対カザフスタン直接投資累積額は約7,600万ドルとされ、今回の投資事業が実施に移されることで、両国間の投資協力関係が大幅に強化されることをカザフスタン政府は期待している。

(注)カシャガン油田はカザフスタン西部にある最大級の油田で、日系を含む世界の大手石油・ガス会社が参加する国際コンソーシアムにより開発されている。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(カザフスタン、カタール)

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