ワイン輸出国チリの国民はビールを最も消費、アルコール飲料消費世論調査

(チリ)

サンティアゴ発

2024年02月28日

民間調査会社アクティバ・リサーチは2024年1月15日、チリにおけるアルコール飲料の消費に関する世論調査(注)の結果を発表した。同調査結果によると、調査対象者の72.5%がアルコール飲料を消費していることが分かった。加えて、日ごろよく飲酒するアルコールの種類についての質問(複数回答可)では、ビールが68.4%と最多、続いてワイン(48.4%)、ピスコ(18.5%)、ウイスキー(16.1%)、スパークリングワイン(13.5%)と続いた(添付資料図参照)。ビールを飲むと回答した人を年齢別でみると、31~40歳の年齢層が最も多く(82.2%)、41~50歳(79.0%)、18~30歳(65.6%)、51歳以上(56.2%)と続いた。

ブドウを原料とした蒸留酒のピスコを習慣的に飲むと答えた人は、18~30歳の年齢層が最も多く、チリでは若い人がより好んで飲む傾向がある。ほかにも、スパークリングワインや、よくカクテルに使用されるアルコール飲料(ピスコ、ウオッカ、ラマゾッティなど)については、男性よりも女性が好んで飲む傾向があった。

飲酒の頻度については、平均が月に3.3回で、週1回と答えた人の割合が全体の25.9%と最も高かった。アルコール飲料を購入する場所は、スーパーマーケットや酒屋で、習慣的に飲酒する場所についての質問(複数回答可)は、90%以上が家と答えており、自宅に家族や友人を招き、アサードと呼ばれるバーベキューや、パーティーをすることが習慣化しているチリ人の生活を反映している。一方で、レストランおよびバーはともに17%台だったが、所得の上昇に比例して回答割合も高くなるという結果となった。また、毎月のアルコール飲料への出費については平均が1万5,400ペソ(約2,310円、1ペソ=約0.15円)で、5,000~1万ペソと答えたグループが全体の30.9%と最多となった。

(注)年齢、居住地域、所得が異なる18歳以上の男女1,318人を対象に調査を実施。

(岡戸美澪)

(チリ)

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