ベルリンでPRイベント、日本産米を使ったレシピをドイツ系レストランなどに紹介

(ドイツ、日本)

ベルリン発

2024年02月27日

全日本コメ・コメ加工品輸出促進協議会の協力の下、ドイツ系食品メディアのエスプレスとジェトロの主催により、2月19日にベルリンで日本産米をPRするイベントを開催した。今回のイベントは、品種による日本産米の違いに関心を持ったエスプレスからの提案で、日本産米のローカライズレシピをドイツ系レストランや消費者に紹介することを目的としたもの。

会場のキッチンスタジオには、レストラン関係者やディストリビューター、食関係のメディアなどが参加。レストラン格付け誌の「ミシュランガイド」により「1つ星」に選ばれたベジタリアンレストランであるボンヴィヴァンのベンジャミン・ビショップ氏が新潟県産「コシヒカリ」を用いた3種類の料理を考案し、参加者と一緒に調理を行った。同氏が考案したメニューは、(1)アーモンドクリームを添えたレモン風味ライス、(2)黒キャベツのロールライス・ブルーテソースがけ、(3)バイエルン風ライスコロッケで、日本産米がフランス料理やドイツ料理、イタリア料理にも合うことが紹介された。

また会場では、コシヒカリのほか、「ゆきん子舞」や「銀河のしずく」の食べ比べも行われ、参加者は日本産米の味や食感の違いに驚いていた。日本産米が1,000品種ほどあることや欧州の中でもドイツが英国に匹敵する輸出先国になっていることに参加者が傾聴する様子や、日本産米と欧州産米の違いや炊飯方法などの質問をする様子などから、ドイツ人消費者の日本産米に対する関心の高さが感じられた。

農林水産省によると、2023年のドイツ向けの日本産米の輸出数量および輸出額は2022年比でそれぞれ2.4倍の582トン、2.3倍の1億9,000万円となり、欧州では英国(587トン、1億9,000万円)に次いでドイツが日本産米の大きな輸出先になった。今後も、ドイツ市場への日本産米の輸出拡大が期待されている。

写真 コシヒカリの特徴を説明するビショップ氏(エスプレス提供)

コシヒカリの特徴を説明するビショップ氏(エスプレス提供)

写真 アーモンドクリームを添えたレモン風味ライス(エスプレス提供)

アーモンドクリームを添えたレモン風味ライス(エスプレス提供)

写真 黒キャベツのロールライス(ジェトロ撮影)

黒キャベツのロールライス(ジェトロ撮影)

(川邉隼之介、佐藤由美子)

(ドイツ、日本)

ビジネス短信 7dc99a2f9a2f7c49