英国産「Wagyu」の出生頭数が1年で倍増

(英国)

ロンドン発

2024年02月22日

英国和牛生産者協会は2月15日、英国産Wagyu(注1)の2023年出生頭数が前年の1万7,083頭から倍増して3万5,550頭になったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。英国牛移動サービス(British Cattle Movement Service:BCMS、注2)の集計結果から明らかになった。英国では年間190万頭の子牛が出生しているが、Wagyuがその1.8%に達したこととなる。

英国では2014年に英国和牛生産者協会が発足し、2014年に2,405頭だった英国産Wagyu出生頭数は10年で約15倍に増加した(2020年8月25日付地域・分析レポート参照)。なお、2023年に出生した3万5,550頭のうち、交雑種は3万3,347頭、純血種は2,203頭だ。

日本から英国への牛肉輸出は、2013年に解禁されて以降、2014年に11トンだった輸出量が2023年に105トンまで増加しているが、2023年の前年比では2%増にとどまっている。

(注1)英国で出生した、和牛の遺伝子が50%以上含まれている牛。

(注2)ウシ属の家畜の出生・移動・死亡を記録し、トレーサビリティーを確保している公的団体。

(林伸光)

(英国)

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