日本酒・日本食品商談会、広州市でジェトロが開催

(中国、日本)

広州発

2024年02月07日

ジェトロは1月25日、日本酒・日本食品商談会を中国・広州市内の広州彼岸信息科技商品展示場で開催した。このイベントは、ジェトロのサンプルショールーム事業(注)の一環として実施したもので、日本の米、菓子、日本酒などを取り扱う13社が参加した。商談会場では、実際に商品を手に取れるように商品サンプルの展示や、一部酒類の試飲も行った。会場に集まった飲食店や貿易会社など40社の中国バイヤーは商品のパッケージを確認したり、味を確かめたりしながら、合計57件の商談を行った。

参加企業からは、「バイヤーの目的が明確で、効率よく商談を行うことができた」「既存商品だけでなく、新商品についても説明を行い、バイヤーの反応を直接見ることができた。新商品は想像していたよりも感触がよく、参考になった」などのコメントがあった。一方で「イベントの開催時間を長くして、商談数を増やしてほしい」「小売り向けの貿易会社や飲食店との商談機会も増やしてほしい」といった声も上がった。

オンライン商談会では、あらかじめ商談が組まれている企業としか面談ができない場合が多いが、リアル商談会では、スケジュールされた商談以外にも、空いた時間でバイヤーが展示されているサンプル商品を手に取り、関心を持つことで、その場で商談に発展するケースがある。査証(ビザ)の取得など、日本から中国への渡航はまだ一定のハードルが存在するが、実際に渡航をせずとも、日本メーカーが販売を委託する代理店を利用し、バイヤーと対面で商談する日本企業も多い。ジェトロでは、オンラインとリアルの両方のメリットを踏まえつつ、渡航や輸出入に関する規制、参加企業のニーズや態勢に合わせたイベントを開催していく予定だ。

写真 にぎわう商談会場(ジェトロ撮影)

にぎわう商談会場(ジェトロ撮影)

写真 日本酒の見学と試飲(ジェトロ撮影)

日本酒の見学と試飲(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロでは、日本産農水産物・食品の取扱事業者の新規参入・販路拡大を目指し、世界の複数地域に日本産食品サンプルショールームの設置、現地バイヤーを誘致した商品紹介や試飲・試食の提供、現地バイヤーとのオンライン会議システムを活用したオンライン商談を実施している。詳細はジェトロのサンプルショールーム事業のHP参照

(西村京子)

(中国、日本)

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