ジェトロ、TN州の投資誘致に合わせ日本産ホタテをプロモーション

(インド、日本)

チェンナイ発

2024年01月16日

ジェトロは、2024年1月7~8日にインドのタミル・ナドゥ(TN)州で開催された投資誘致イベント「グローバル・インベスターズ・ミート(Global Investors Meet)2024外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(主催:TN州政府)」において、日本産水産物(ホタテ)のプロモーションを実施した(注)。

ジェトロの担当者が日本産水産物の輸出状況やホタテについて講演したほか、日本食レストラン「くふ楽」チェンナイ店が展示会の来場者に対してホタテフライの試食提供を行った。試食提供者数は約100人。来場者からは「初めてホタテを食べたが、非常においしかった」「ホタテを新規で取り扱ってみたい」といった評価の声が聞かれた。

写真 ジェトロによる説明の様子(ジェトロ撮影)

ジェトロによる説明の様子(ジェトロ撮影)

写真 くふ楽チェンナイ店が試食品として提供したホタテフライ(ジェトロ撮影)

くふ楽チェンナイ店が試食品として提供したホタテフライ(ジェトロ撮影)

来場者に対して実施したアンケートによれば、インド人回答者74人のうち、ホタテを初めて食べた人の割合は82.4%と、ホタテに対する認知度は低い。過去に日本を訪問したことのある人の割合も13.5%と低く、訪日経験の少なさが日本食やホタテの認知度の低さに影響しているとみられる。一方、今回提供したホタテの味については、5段階評価の上位2項目である「とてもおいしかった」または「おいしかった」と回答した割合が81.1%に達し、ホタテの味に対する評価は高かった。

TN州では、水産物を含む動物性食品を食べるノンベジタリアン人口が多い。地元団体の2014年の調査資料によれば、ベジタリアン比率(15歳以上)はインド全体で男性28.4%、女性29.3%であるのに対し、TN州においては男性2.2%、女性2.5%となっている。信仰によって、動物性食品を食べない曜日を設けている例もあるが、ターゲットとなる人口の多さは魅力的だ。2024年1月現在、チェンナイにある日本食料理店は8店舗(ジェトロ調べ)と他のインド主要州と比較して少ないが、ホタテを含む水産物のインド展開においては、潜在的な可能性があるとみられる。

(注)プロモーションイベントは、ジャパンパビリオン内のステージイベントとして1月7日(日)正午~午後1時および1月8日(月)午後2時~3時に実施。

(山下純輝)

(インド、日本)

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