アウトドア展示会「ISPO北京」にジャパンブースを初設置

(中国、日本)

海外展開支援部販路開拓課

2024年01月29日

ウインタースポーツやアウトドア製品を中心とした展示会「ISPO Beijing」が1月12~14日、中国北京市の中国国家会議センターで開催された。主催者によると、500社以上が出展、3日間の会期中に3万人以上のバイヤーや一般消費者が来場した。

中国では新型コロナウイルス感染拡大を契機に、近年、キャンプ・アウトドアブームが起こっている(注)。ジェトロは、拡大する中国のキャンプ・アウトドア市場での日本企業の販路拡大を目的に、中国ハイブリッド型キャラバン事業の一環として、同展示会にジャパンブースを初めて設置した。

ジャパンブースには、ウインタースポーツやキャンプの用品、アウトドア関連の日本企業14社がリアルで出展し、来場者と積極的な商談を行った。出展した企業からは、「有力なバイヤーと出会え、早速数日後に商談を行うことになった」「来場者の質が高く、数多くの来場者とも出会えたため、今後の詳細な商談に期待したい」といった今回の出展に手応えを感じているコメントが数多く聞かれた。

「中国アウトドアスポーツ産業発展報告(2022~2023)」によると、2022年時点で中国のアウトドア用品の市場規模は約1,970億元(約4兆1,370億円、1元=約21円)に上っており、2025年までには2,400億元に達すると予測されている。

また、中国国家発展改革委員会などが2023年10月17日に発表した「アウトドアスポーツ施設の建設とサービス向上を促進するアクションプラン(2023~2025年)」では、2025年までに関連産業も含めたアウトドアスポーツ産業の総規模を3兆元まで引き上げるとの目標を掲げている。同アクションプランでは、アウトドアスポーツ関連施設の建設などの行動計画も示しており、今後もアウトドアブームの拡大が期待される。

写真 ジャパンブースでの商談の様子(ジェトロ撮影)

ジャパンブースでの商談の様子(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンブースのデザイン(ジェトロ撮影)

ジャパンブースのデザイン(ジェトロ撮影)

(注)2023年3月31日付調査レポート参照。

(山道知可)

(中国、日本)

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