トランプ氏のリード続くもバイデン氏との差が縮まる傾向に、2024年大統領選挙世論調査
(米国)
調査部米州課
2024年01月15日
米国の2024年大統領選挙の予備選挙は、1月15日のアイオワ州の共和党予備選から開始される。大統領選挙の本選を想定した最近の世論調査では、共和党のドナルド・トランプ前大統領がリードしているが、民主党のジョー・バイデン大統領との差が縮まる傾向にあることがわかった。
CBSニュースが1月14日、2024年米国大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。トランプ氏とバイデン氏を候補者として今日、大統領選挙が実施されたら誰に投票するかという問いに対して、トランプ氏が50%、バイデン氏が48%と2ポイント差だった。
また、米国の調査会社イシューズ・アンド・インサイト(I&I)とテクノメトリカ・マーケット・インテリジェンス(TIPP)が1月に実施した世論調査(注2)によれば、同様の問いに対して、トランプ氏が41%、バイデン氏が40%と1ポイントの僅差だった。
政治情報サイトのリアルクリアポリティクスが発表する各種世論調査の平均値でみると、2023年12月には、トランプ氏の支持率がバイデン氏を3.5ポイント上回ることもあったが、1月13日には1.1ポイントに縮まった。
先述のCBSニュースの世論調査では、2024年大統領選挙での共和党候補のニッキー・ヘイリー元国連大使とバイデン氏の直接対決について設問があり、ヘイリー氏が53%とバイデン氏(45%)を8ポイント上回り、トランプ氏より好結果となった。これは、ヘイリー氏への中道派、無党派、大卒者層からの支持がトランプ氏より高いためと分析している。また、同様の設問で、ロン・デサンティス・フロリダ州知事とバイデン氏が直接対決した場合でも、デサンティス氏の支持率が51%とバイデン氏(48%)を上回った。
1月15日に開始された2024年大統領選挙予備選の行方に注目が集まる。
(注1)実施時期は2024年1月10~12日。対象者は全米の成人2,870人。
(注2)実施時期は2024年1月3~5日。対象者は全米の登録有権者1,247人。
(松岡智恵子)
(米国)
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