エジプト新行政首都の拡張を計画

(エジプト)

カイロ発

2024年01月10日

ロイター通信は15日、エジプトで建設が進む新行政首都について、「新行政首都の面積を2倍に拡張するための投資を準備中だ」というハリッド・アッバス行政首都都市開発公社(Administrative Capital for Urban Development, ACUD)社長のコメントを伝えた。

現在、新行政首都はカイロ中心部から35キロ東に17万フェダーン(約709平方キロ)の規模で建設が進められており、大統領府、省庁など行政機能の移転が進んでいる。

写真 新行政首都(ジェトロ撮影)

新行政首都(ジェトロ撮影)

中央動員統計局(CAMPAS)によると、エジプトの人口は1月1日時点で1億585万人に達し、前年1月(1億439万人、2023年1月11日記事参照)より約150万人増加した。うちカイロ首都圏(カイロ県とギザ県の合計)の人口は約2,000万人で、国連は2035年までに2,900万人に達すると予測している。首都移転はカイロの人口過密の解決策となり得る一方で、経済状況が厳しい中、GDP比88.1%に上る政府債務のさらなる増大につながるなど、批判もみられる(1月5日付ロイター通信)。

(塩川裕子)

(エジプト)

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