成都ローソンがカレー専門店の日本人経営者と新商品を共同開発

(中国)

成都発

2024年01月10日

中国の成都ローソンは、1月5日から、成都ローソンの開業2周年を記念して、四川省内のローソン全店舗において、四川省成都市でカレー専門店などの経営を行っている成都山下元気餐飲の山下元気代表取締役と共同開発した新作メニューの販売を始めた。

具体的には、タマネギを飴(あめ)色になるまで炒め、さまざまな香辛料や野菜ペーストをじっくり煮込むなどして作り上げた日本風のカレーを使用したカツカレー、カレー風味チキンソテー大口おにぎり、カレーまんのほか、四川省の名物である火鍋の調味料を隠し味に使用した辛口スパムカレーうどんが発売された。

成都ローソンの担当者は「成都ローソンとしてカレーを人気・名物商品にしたい、そのために専門家から技術を学ぶことで、よりおいしい商品を開発できるのではないかと考えた。また、本格的なカレーが少ない成都市でおいしいカレーを広めていきたいという山下元気代表取締役の考えと一致し、今回の共同開発が実現した」と語っている。

成都山下元気餐飲の山下代表取締役は「今回の成都ローソンとの取組みを通じて、より多くの中国の消費者に日本のカレーを食べてもらいたい。将来的に中国でも日本のようにカレーの文化が広がることを期待している」と話した。

成都ローソンは、2021年12月に四川省成都市にローソン1号店を開店し(2021年12月16日記事参照)、2024年1月5日時点で351店舗となっている。中国の西南地域のコンビニエンスストアチェーンで、消費者に本格的な日本風のカレーを体験する機会を広く提供することにより、カレーを含めた日本食の認知度が向上し、将来的に消費者が日本産コメなどの日本産食材に興味を持ち、日本から中国向け農林水産物・食品の輸出が拡大することが期待される。

写真 共同開発した新商品(成都ローソン提供)

共同開発した新商品(成都ローソン提供)

(内田剛)

(中国)

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