1~10月の重慶市の自動車生産台数は中国2位
(中国)
成都発
2024年01月04日
中国・重慶市共産党委員会の機関紙「重慶日報」は12月15日、重慶市の関連部門から得た情報として、2023年1~10月の重慶市の自動車生産台数は184万3,500台に達し、省・自治区・直轄市では中国2位となったと報じた。新エネルギー車の生産台数は前年同期比13.7%増の32万1,000台だった(「重慶日報」2023年12月15日)。
重慶市の自動車産業生産額(注1)の伸びに対する新エネルギー車産業の寄与率は、2023年上半期で85%に達したという。重慶市の主要な自動車地場メーカーの新エネルギー車販売も好調で、長安汽車は2023年1~11月の新エネルギー車の販売台数が前年同期比83.5%増の41万台となった。また、賽力斯(セレス、注2)は、11月の新エネルギー車の販売台数が前年同月比2.04倍の2万3,834台を達成した。
こうした中、セレスは11月28日、臥竜電気駆動(ウオロン・エレクトリック・グループ、注3)と釘釘(DingTalk、注4)の2社と戦略的合作協議を交わした。同協議では、3社が各自の優位性を発揮し、新エネルギー車産業のデジタル化と産業チェーンの協力を促進するとしている。新エネルギー車の発展が著しく、多くの自動車メーカーがデジタル化の変革を求めている中、セレスはDingTalkの技術を利用し、組織と人的資源の効率化を図り、安全かつ便利な社内ネットワークを構築する。また、ウオロン・エレクトリック・グループのデジタル応用・管理のノウハウを結集し、社内のデジタル化と運営効率の向上を目指すとしている。
(注1)完成車の生産額のほか、自動車部品の生産額なども含まれる。
(注2)セレスは、重慶に拠点を置く新エネルギー車のメーカー。ファーウェイが自動運転技術を提供し、AITOシリーズの新エネルギー車を生産している。
(注3)電気モーターや駆動制御の製造販売を行う中国大手のモーターメーカー。
(注4)アリババグループ傘下の企業で、ビジネス用コミュニケーションプラットフォームを提供している。
(王慧シン)
(中国)
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