フランス、大阪・関西万博のパビリオンを発表

(フランス、日本)

パリ発

2024年01月22日

フランス博覧会公社(COFREX)は1月9日、2025年の大阪・関西万博に出展するパビリオン(以下「フランス館」)の概要を発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

フランス館の発表会はヨーロッパ・外務省で開催され、オリビエ・べシュト・ヨーロッパ・外務相付貿易・誘致・在外フランス人担当相は「万博がフランスを新たに発見してもらう機会になることを願っている。1900年のパリ万博では、進歩と国家の光というテーマが打ち出され、万博は常に進歩を世界に示すものだった。進歩とともに、フランスの文化やノウハウのショーケースとなる」と述べた。

フランス館の運営を担うCOFREXは、フランス館のテーマは「愛の讃歌(さんか)」であることを公表。フランス館は、日本で言い伝えとして広く知られる「運命の赤い糸」に着想を得て、愛が赤い糸となり、個人や集団の取り組みを促すことで、社会や環境が直面している課題への答えを出すことを目指す。

2025年大阪・関西万博フランス館事務局長兼COFREX社長のジャック・メール氏は「2025年に向けて日本は素晴らしい大きな賭けに出た。一部の国が内向きになっている中、日本は全世界を大阪・関西万博という特別なイベントに招待する。万博は魔法のような分かち合いの瞬間で、人道的な価値を分かち合う場となる。建築、デザイン、舞台美術、芸術、技術革新などで各国が才能を披露する場となる」と述べた。

フランス館は、建築設計事務所のコルデフィ・エ・アソシエ・アルシテクト・ウルバニスト(Coldefy & Associés Architectes Urbanistes)とCRA-カルロ・ラッティ・アソシアティ(CRA-Carlo Ratti Associati)が共同設計した。フランス館はプレハブと自然の要素を調和的に融合させ、再組み立てが可能なモジュールを使うことで、再利用とリサイクルの好循環を形成する。

大阪・関西万博は2025年4月13日から10月13日まで、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪の夢洲で開催される。約6カ月の会期中に、フランス館では常設展に加え、6つの企画展が行われる。

(坂本紀代美)

(フランス、日本)

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