デジタル経済社会省とファーウェイが提携、ASEANのクラウド・AI拠点を目指す
(タイ)
バンコク発
2023年12月26日
タイで12月18日に開催された「ファーウェイ・クラウドAIサミット・タイランド2023」で、デジタル経済社会省(MDES)は中国の華為技術(ファーウェイ)と提携し、タイをASEAN内のクラウド・AI(人工知能)拠点とすることを目指すと発表した。
プラサート・チャンタラルーントーン・デジタル経済社会相は、MDESがタイの新たな成長エンジンとしてクラウドファースト政策の推進を目指していることを強調し、クラウドとAIがタイの将来を担うとの考えを示した。また、MDESはタイをASEANの拠点とするべく、データセンターの設立やAI人材の育成など、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速を支援してきたと付け加えた。
プラサート氏はまた、タイは中国の投資家の来訪と投資を歓迎し、ともにデジタル経済を推進するとした上で、ウィンウィンの協力関係を築き、国内にとどまらず、域内や世界の持続可能な発展をリードしたいと述べた。
同イベントでは、MDESとファーウェイ・テクノロジー・タイランドがデジタル開発に関する覚書を締結した。首相府報道官によると、当該覚書は4つの分野〔(1)AI開発、(2)デジタル経済を推進するための協力、(3)デジタル分野の人材育成、(4)ファーウェイのパートナーに対してタイへの投資誘致〕に及び、将来にかけて協力関係の強化につながるとした。
(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)
(タイ)
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