アルミ・アルミ合金へのインドBIS強制認証義務付け、施行を6カ月延期

(インド)

ニューデリー発

2023年12月08日

インド鉱山省は11月30日、アルミニウムおよびアルミニウム合金製品に対するインド標準規格(BIS)の「品質管理通達(Quality Control Order:QCO)」の施行日を、2023年12月1日から2024年6月1日に延期すると発表した。同省による2023年8月31日付品質管理通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)では、国産品、輸入品を問わずアルミおよびアルミ合金に対するBIS取得の義務が定められたが、2023年11月30日付品質管理通達変更通知PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で施行が6カ月延びることとなった。

アルミおよびアルミ合金製品に対するQCOを巡っては、特に海外生産拠点から関連製品を輸入する各メーカーから、BISの強制認証取得手続きを施行期日内に完了できないとして、延期を求める声が多くあがっていた。懸念を抱える日系企業の声はジェトロが集約し、在インド日本大使館が鉱山省に対して再考を申し入れていた。

インド政府は最近、BIS強制認証の対象品目を急速に拡大させている。BIS強制認証は、対象品目であれば国産品、輸入品を問わず適用されるが、輸入品に対する認証取得には国産品に比べて時間もコストもかかるのが実態だ。対象品目の確認方法などは、2023年9月27日記事で参照できる。

(波多野知行)

(インド)

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