日本の酒造会社、インド最大級の酒類見本市でPR

(インド、日本)

ムンバイ

2023年12月04日

インド西部のムンバイで112425日、国内最大級の酒類の展示商談会「プロワインムンバイ2023外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催され、日本の酒造会社などが自社製品をPRした。このイベントは2021年からムンバイで毎年開催されており、3回目の今回はインドを含め21カ国から150社以上が出展した。

日本からは、高田酒造場(鳥取県岩美町)、辰馬本家酒造(兵庫県西宮市)、チョーヤ梅酒(大阪府羽曳野市)、高畠ワイナリー(山形県高畠町)などが日本酒や梅酒、ワイン、果実酒を来場者に振る舞い、小売店やレストラン業者の新規開拓を目指した。

日本酒「白鹿」を製造する辰馬本家酒造の担当者は「インド市場ではまだまだ日本酒の認知度が低いが、市場として大変魅力的だ。伝統的な日本酒の作法にこだわることなく、できるだけ多くのお客さまに、まずは日本酒を味わってもらう機会を作っていきたい」と述べた(1125日、ジェトロ取材)。

インドでは、ウイスキーやジンを中心としたアルコール度数の高いハードリカーの人気が依然として高いが、都市部では外食市場の拡大を背景に、ビールやワインの需要も伸びている(2022年4月26付地域・分析レポート参照)。一方で、日本酒や梅酒の認知度は低く、日本食レストランや高級酒店以外ではほとんど流通していないのが実情だ。

また、日本酒については、インドに輸入する際に成分分析検査が必要となることも参入を阻む要因となっており(2023年1月10日記事参照)、日本企業は輸出する前の段階でインド側のパートナーを見つけて、こうした課題を解決する必要がある。

写真 多くの来場者で混雑する会場(ジェトロ撮影)

多くの来場者で混雑する会場(ジェトロ撮影)

(丸山春花)

(インド、日本)

ビジネス短信 d9412604d83a87a8