第3四半期の合計特殊出生率、過去最低タイの0.70

(韓国)

ソウル発

2023年12月04日

韓国統計庁が11月29日に発表した「2023年9月と第3四半期の人口動向」によると、2023年第3四半期(7~9月)の出生数は前年同期比11.5%減の5万6,794人だった(添付資料表1参照)。また、合計特殊出生率(注)は前年同期に比べ0.10低い0.70で、第2四半期(4~6月)から2期連続で過去最低(四半期ベース)を記録した(添付資料表2参照)。

韓国紙「中央日報」(11月30日)は、統計庁の見解を次のように紹介している。

  • 第4四半期(10~12月)は、小幅ながらさらに下落すると予想される。2023年の合計特殊出生率は前年(0.78)よりも低い0.72程度になる見通しだ。
  • 新型コロナウイルス禍の影響で婚姻件数が減少したことが、時間を置いて出生数減少につながっている状況だ。2022年8月に増加に転じた婚姻件数が今後、反映されれば、出生数も反転するだろう。

(注)1人の女性が生涯に産む子供の数。2022年の0.78は、統計が整備された1970年以降で最低で、OECD加盟国の中でも最も低い数字だった。急激な少子化は深刻な社会問題となっている(2023年5月15日付地域・分析レポート参照)。

(橋爪直輝)

(韓国)

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