VW傘下の米EVメーカーのスカウト・モーターズ、ミシガン州に研究開発施設を設立
(米国)
シカゴ発
2023年12月18日
米国ミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマー知事(民主党)は12月12日、フォルクスワーゲン(VW)傘下の電気自動車(EV)メーカーのスカウト・モーターズ(本社:バージニア州)がデトロイト北西の都市ノバイに研究開発施設を設立すると発表した。スカウト・モーターズはこの研究開発施設の設立で1,100万ドルの設備投資を行うとしており、200人の高収入の雇用を創出する見込みだ。また、ミシガン州戦略基金は同日、今回の投資に対して、同州ビジネス開発プログラムの助成金から実績ベースで1,000万ドルの拠出を承認した。
ウィットマー知事は「この投資の獲得は、研究開発から製造に至るまで、ミシガン州が自動車関連企業にとって最高の機会を提供していることを証明するものだ」と述べた。
スカウト・モーターズは、VWが北米のピックアップトラックEV市場への参入のために立ち上げた米国法人で、2026年末からトラック型とスポーツ用多目的車(SUV)型の車両をサウスカロライナ州で製造する予定だ(2023年3月14日記事参照)。2022 年に創業し、現在約300人の従業員を雇用している。
「スカウト」は1960年から1980年までトラクターメーカーのインターナショナル・ハーベスターが生産していたトラックで、オフロードとファミリー兼用の当時は世界初の多目的車だった。VWグループ商用車部門のトレイトンは、2021年に米国のナビスター・インターナショナルを合併して「スカウト」ブランドを獲得している。
(星野香織)
(米国)
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