ベルリンで東京発スタートアップイベントTakeoff TokyoをPR
(ドイツ、日本)
ベルリン発
2023年12月22日
ドイツ・ベルリンのクロイツベルク地区で12月4日、「Takeoff Tokyo」をPRするためのピッチイベント「Tokyo Pitch Night in Berlin」が開催された。会場はベルリン有数のコワーキングスペースの「ベータハウス」。
「Takeoff Tokyo」は、世界を目指す起業家向けのピッチイベント・カンファレンスとして誕生した。主催者のアンティ・ソンニネン氏は、フィンランド発のゲーム会社ロビオ・エンターテインメント日本代表などの経歴があり、普段は日本に居住している。同氏はフィンランド発のスタートアップイベント「SLUSH」(2023年12月18日記事参照)を東京につないいだ人物として知られ、東京のスタートアップエコシステムのグローバル化のため、「Takeoff Tokyo」を新たに立ち上げた。今回、ソンニネン氏らは「Takeoff Tokyo」の知名度向上に向け、フィンランド・ヘルシンキ、ベルリン、フランス・パリを回ってピッチコンテストを開催し、優勝者には2024年4月に東京で開催される次回の「Takeoff Tokyo」への参加特典(イベント参加と東京でのコワーキングスペース利用)を贈呈した。
「Tokyo Pitch Night in Berlin」では5社がピッチを行い、ドイツの大手企業や投資家、日系企業など両国のオープンイノベーションに関心のあるエコシステムビルダーら約50人が参加した。BtoC向けアプリケーションを開発するスタートアップのピッチが多かった中、ザクセン州に本拠地がある太陽光発電システムを手掛けるディープテックの「sunmaxx.」が2人による審査で優勝した。同社は日本市場進出も視野に長期戦略を示し、日本企業との協業に意欲的な点が評価された。
また、ベルリンでの特別セッションとして、2023年の「Takeoff Tokyo」で優勝し、日本国内で多言語モバイル金融サービスプラットフォーム「GIG-A(ギガー)」を手掛けるスタートアップG-Bank Technologiesのラウル・アリキビ氏が登壇した。同社は、モバイルアプリから多言語で銀行口座の開設・支出入金管理や送金などを簡単に利用できるサービスを提供し、東京都主催の2021年度東京金融賞の金融イノベーション部門のコンテストで1位の受賞歴がある。アリキビ氏はエストニア経済通信省での勤務経験を有し、ベルリンに集まったスタートアップやエコシステムビルダーたちに対して、日本市場でのビジネス立ち上げの経緯や展望などについて語った。
(小菅宏幸)
(ドイツ、日本)
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