「2023中国国際シルバー産業博覧会」でジャパンパビリオンを出展
(中国)
広州発
2023年12月05日
中国・広東省広州市で11月17~19日、「2023中国国際シルバー産業博覧会」が開催された。主催者によると、2023年度の会場面積は2万2,000平方メートルで、出展者数は350社に上り、3日間の会期中に延べ5万人が訪れた。
商談の様子(ジェトロ撮影)
ジェトロは、日本の介護・福祉関連企業の中国への進出・市場開拓を支援するため、今回も日本企業20社を取りまとめてジャパンパビリオンを設置した。リハビリ機器などを扱うメーカーのオージー技研が水圧マッサージ器、車いすメーカーのカワムラサイクルが車椅子を展示し、会期中を通じて人気を集めていた。福祉用具のほか、施設の運営や設計を行う日系企業も出展した。3日間で714件の商談が行われ、成約件数は157件(見込みを含む)、成約額は2億4,000万円にのぼった。
出展企業からは、「同展示会の専門性が高い」「成約に結び付きそうなお客様と商談ができた」「日本に戻ってもオンラインで相談するなど継続的にPRにしていく」などのコメントがあった。また、本展示会では、ジェトロのジャパンパビリオンのほかに、TOTO、パラマウントベッド、志賀設計などの日系企業も独自に展示ブースを出展していた。
一般的に、総人口に占める65歳以上の割合が7%以上で「高齢化社会」と呼ばれるが、広東省統計局によると、2022年における広東省の65歳以上の常住人口が省全体に占める割合は9.59%に達した。iiMedia Research(艾媒諮詢)によると、2023年の中国の高齢者産業の市場規模は前年比16.8%増の12兆元(約252兆円、1元=約21円)に達し、成長率は今後しばらくの間は10%以上を維持すると予測した(「新京報」11月21日)。
(郭冬梅)
(中国)
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