ジェトロが大連市で日本産食品商談会を開催、約200社が来場

(中国)

大連発

2023年12月28日

ジェトロは12月19日、中国・遼寧省大連市で日本産食品の商談会を開催した。同商談会は「日本産食品サンプルショールーム事業」(注)の一環として行われ、大連市で同事業に申し込んだ69社のうち23社が出展した。出展できなかった46社は、ジェトロの設けたジェトロブースにおいて、サンプル食品や商品パンフレットなどを代理で紹介した。出展商品は酒類、飲料、加工食品、健康食品など約300品目。大連市のディストリビューター、飲食店、小売店、食品関連協会など約200社の担当者が来場した。出展企業23社のうち、17社が酒類を取り扱っていることもあり、酒類の商談がとりわけ活発だった。

来場者からは「大連市で流通していない酒類が多く、新商品を探す良い機会だった」「まだ日本産酒類を取り扱っていないが、試飲を通じて商品の良さが分かり、今後は前向きに検討したい」といった声が聞かれた。他方、商談会に出展した企業からは「日本産食品の市場開拓競争が厳しさを増す中、このような機会はありがたい」「これまであまり接点のなかった中華料理店や酒類専門店の関係者が多く、新規販路の開拓の可能性が見えた」との声が上がった。一方で、「現地の日本料理店関係者の来場が期待より少なかった」とのコメントもあった。

ジェトロブースに立ち寄ったバイヤーからは、健康食品のOEM発注、ギフト用の菓子の取引など多数の引き合いを受けている。また、大連市には日本産食品に関心のある多数のバイヤーがおり、ジェトロでは今後も引き続き具体的なニーズを発掘しながら日本企業とのマッチングを支援していく予定だ。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロが海外バイヤーに日本産食品の商品紹介や試飲試食の機会を提供することを目的として、複数国・地域に設置するショールーム。詳細はサンプルショールームHP参照

(呉冬梅)

(中国)

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