米クレボン、サンフランシスコ公道で3社目となる自動運転配送デモンストレーションを実施

(米国)

サンフランシスコ発

2023年12月20日

ラストワンマイル配送(注)を手掛けるスタートアップのクレボン(本社:テキサス州フォートワース)は12月6日、米国サンフランシスコのダウンタウンの公道上で、同社が展開する自律走行型配送ロボット「CLEVON 1」のデモンストレーションを実施した。

同社は、小型の郵送物や食品などのラストワンマイル配送を行うロボット型の自動運転サービスを提供し、ウェイモ、クルーズなどの無人の自動運転車の配車サービスに続き、自動運転をサンフランシスコにて行った3社目となった。

同社はエストニアで創業し、すでに欧州では3年以上にわたって多国籍企業とパイロットプロジェクトを実施しており、現在は4カ国でサービスを展開している。米国では、小包物流企業と連携し、テキサス州ダラス近郊で小包配送サービスを立ち上げ、エンドユーザーからのフィードバックをモニターしているところだ(2023年10月19日付地域・分析レポート参照)。また、ラストワンマイル配送以外にも、社内物流サービスとしてヤード内オペレーションも実施している。

同社に対してジェトロがインタビューしたところ、同社最高戦略責任者(CSO)のミケル・イルプ(Mihkel Ilp)氏は「日本では東芝と戦略的協力関係にあるほか、学術レベルでは日本とパートナーシップを締結している。クレボンのIT関連ロボット学習プログラムを日本の学生と共有する機会を模索しており、早晩、日本にクレボンのロボットが上陸する可能性がある。さらに、2024年末までに郊外環境で95%の自律走行能力を達成し、事業展開を継続するため、まもなくシリーズAの資金調達ラウンドを実施する予定だ。日本からの投資やラストワンマイル配送での協業に関心があれば、是非連絡してほしい」と述べた。

(注)物流拠点から個人宅までの物流サービスにおける最終区間のことを指す。

(芦崎暢)

(米国)

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