タイ中銀、政策金利を2.5%に維持

(タイ)

バンコク発

2023年12月07日

タイ中央銀行(BOT)は11月29日、金融政策委員会を開催し、政策金利を現行の2.5%に維持することを決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

金融政策委員会は、生産が潜在的な生産量に向かって回復を継続していることや、不確実な経済見通しに鑑みて十分な政策的余地を確保することができることなども考慮し、全会一致(ただし、1人は欠席)で2.5%の政策金利を維持することとした。

また、BOTはGDP成長率予測について、2023年を2.4%(前回予測2.8%)へ下方修正し、デジタルウォレット政策が実施される2024年についても、3.8%(同4.4%)と、前回予測から大きく下方修正した。2025年については2.8%の成長を予測した(添付資料表参照)。

ヘッドラインインフレ率(総合インフレ率)は2023年を1.3%(同1.6%)、2024年を2.2%(同2.6%)と下方修正し、2025年については2.0%と予測した。コアインフレ率についても、2023年を1.3%(同1.4%)、2024年を1.5%(同2.0%)と下方修正、2025年については1.4%の上昇率を見込む。

(藤田豊)

(タイ)

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